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光 [#553]

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言葉が分からなくて

姿も見えないものに

憧れていた

光に近いそれは

しばらく眺めると

自分の目玉の輪郭を残して消えた


最初から見えてすらいないのに?


存在を確かに感じていた私に

友人が不思議そうに尋ねた


次第に声も聞こえにくくなり

姿も見えないものにそれはなっていった


最近は声も聞こえなくなってしまった


私は友人にそれを伝えると

当然じゃないの?といった顔で友人はいった

それは無いのだから


音が無くなった

姿も見えないものにそれはなった

その時以来

じっと見ることも少なくなったので

自分の目玉の輪郭もなくなってしまった
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by isshaissou | 2012-10-30 20:02 | 一写一想

なみのおと [#19]

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こどものころ

それを

みみにあてると

なみのおとがした



ああ

目のまえに

うみがあるから

なみのおとが

きこえるんだと

りかいした



それを

いえにもってかえって

そっと

みみにあてた



目のまえに

うみがないのに

なみのおとがした



わたしは

それを

うみに

かえそうとおもった






2005/4/14(木) 午後 9:52
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by isshaissou | 2012-10-02 20:22 | 一写一想(過去作品)

かなあみ [#18]

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そのさきのけしきが気になって

わたしは

そっとのぞいてみた

そのさきはきっとすんでいて

無限のあおがひろがっている


わたしは

かなあみをのぼる決意をした






2005/4/13(水) 午後 11:37
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by isshaissou | 2012-10-02 20:15 | 一写一想(過去作品)

さくら [#17]

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ちるとわかっていても

あなたは

咲きますか


みなをよろこばすために

まんかいになってみせますか


あなたは

たぶん

自ら

咲きたいんだよね







2005/4/12(火) 午前 10:59
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by isshaissou | 2012-10-02 20:12 | 一写一想(過去作品)

かんせつてきなうつくしさ [#16]

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二眼レフのスクリーンを

のぞいてみる



そこに映し出される

せかいは

こんなにも

うつくしかったのかと

気づかされる



そして

わたしはシャッターを押す





2005/4/10(日) 午後 0:53
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by isshaissou | 2012-10-02 19:57 | 一写一想(過去作品)

のびる [#15]

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太陽の日をあびて

伸びてゆく

くさばなたち


みて

もう 風になびけるくらいに

なりました


あのころより

わたしも

伸びているだろうか


わたしが

伸びるということは

どういうことだろうか




2005/4/7(木) 午後 7:55
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by isshaissou | 2012-10-02 19:50 | 一写一想(過去作品)

午後の階段 [#205]

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午後

こもれびの美しい階段を

少し駆け足で

降りてみる


そのさきには



まだ見たことのない

風景と


まだ聞いたことのない

音と


まだ味わったことのない

風が


ぼくを待ってる






2006/4/28(金) 午後 9:48
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by isshaissou | 2012-10-01 21:26 | 一写一想(過去作品)

遠い風景 [#552]

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遠い風景を大切にしまいこんで

それが自分の世界だと思い込んでいた

ときどき来客があった

自分の世界を一緒に眺め

暖かい紅茶を啜りながら

美しいね

なんて言いながら舌をやけどした

しばらくして

来客は「いい時間だった」と遠い風景に帰って行った



遠い風景を大切にしまいこんで

それが自分の世界だと思い込んでいた

ときどき来客があった

私の世界とあなたの世界を交換しないかと

持ちかけられた

迷いが生じた

長い時間が過ぎた

来客は「もう待てない」と遠い風景に帰って行った



遠い風景を大切にしまいこんで

それが自分の世界だと思い込んでいた

ときどき来客があった

客はその風景は私のものだと

遠い風景を奪い去った

必死で追いかけた

遠い世界の終わり

来客は「すごく狭いね」と遠い風景に失望して死んだ



遠い風景を大切にしまいこんで

それが自分の世界だと思い込んでいた

ときどき来客があった
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by isshaissou | 2012-10-01 21:08 | 一写一想


わたしの日常をどうぞ、あなたの日常は美しいですか?


by isshaissou

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