雨粒  【#371】

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ゆくあてもなく歩く

という言葉が

流れる雨粒ほど取るに足らない


全てに目的は添付され

足はその目的達成のために進む


雨粒がネオンを反射させる

極めて美しく


















# by isshaissou | 2019-01-17 10:37 | 一写一想(過去作品)

今まだ 【#378】

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まだ聞こえる音を

どう音楽にしよう



まだ目に見える道を

どう進んでいこう



未だ手に入れることのできない死を

どう実感しよう


私たちは

それらを求めることができる

生きるという方法をとって






# by isshaissou | 2019-01-17 10:29 | 一写一想(過去作品)

暖かい両手 【#384】

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私たちの息が

両手を温める季節


私たちの足元では

舞い落ちた落葉が

温度を持たない人形を暖めている


暖かい私たちの両手は

何をするためについているのだろうかと

見上げた広葉樹の枝振は

血液の道に見えた


私たちの息が

両手を温める季節


暖かい両手で私は

冬の詩をタイピングする








# by isshaissou | 2019-01-17 10:15 | 一写一想(過去作品)

支柱 【#411】

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今を支柱とすること以外に

何を支柱とすることができるだろう


見ることのできない明日を

イメージすることのできる今が

すでに明日なのだとするなら


明日は今なのだということができる


今を支柱とすることで

明日を登ろう










# by isshaissou | 2019-01-15 12:42 | 一写一想(過去作品)

少年の日に 【#429】

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聞こえなかったからと

もう一度聞いた約束は

一度目の約束の価値に比べたら

取るに足らないものなのだと

少年は春の中で悟った


会えなかったからと

もう一度会う約束をした

初めて会った時の価値は

砂時計のようだと

少年は駆け出しながら悟った


届かなかったからと

もう一度書いた手紙は

日に焼けた藁半紙

少年の日の筆跡が

今は遠く眩しい価値となっていると

青年は目をこすりながら悟った





# by isshaissou | 2019-01-15 12:22 | 一写一想(過去作品)


わたしの日常をどうぞ、あなたの日常は美しいですか?


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